激しい衝撃が静けさを突き破り、18年前の恐怖がよみがえった。13日早朝、あの日と同じように、大きな揺れが淡路島や神戸を襲った。屋根瓦が崩れ落ち、地面が割れた。「またきたか」「これ以上揺れないで」。阪神・淡路大震災で被災した住民らは、祈る思いでじっと不安に耐えた。鉄道のダイヤも乱れ、神戸・阪神間や播磨は大混乱となった。
震度6弱の揺れに見舞われた淡路島。淡路市では、民家のコンクリート塀が約10メートルにわたって倒れ、道路に屋根瓦や割れた窓ガラスが散乱した。
阪神・淡路で約8割の家屋が全半壊した同市富島地区では、18年前と同じ早朝の揺れに、住民らは「あの時を思い出した」と声を震わせた。震災で母を亡くした女性(71)は「あの記憶がよみがえった」と話し、「逃げることもできず、布団をかぶってじっとしていた。大きな被害がなくて良かった」と胸をなで下ろした。
祖父を亡くした自営業の男性(30)は「震災がまた来たと思った。本当に驚いた」。
南海トラフ巨大地震で、最大9メートルの津波が襲来すると予測される南あわじ市。住民らは津波におびえ、高台に避難した人もいた。
同市福良乙の高台にある同市職員(39)方には、沿岸近くに住む80代の女性ら2人が身を寄せた。「津波の心配はないと聞いても、不安に思ったのだろう」と森崎さん。
南淡公民館(同市福良甲)の館長(58)は、住民の避難に備え、普段より2時間早い午前6時半に開館。避難者はいなかったが、「揺れが続き、津波が頭をよぎった。震災以来の大きな揺れで、とても不安になった」と語った。
同市志知中島の公務員(53)方では木造家屋のほとんどの部屋で壁に亀裂が入り、崩れ落ちた。宮崎さんは「上下と左右に激しく揺れ、ミキサーでかき混ぜられているようだった」と青ざめた。
神戸の被災者も、18年前の惨事を思い起こし、恐怖に耐え続けた。
震災で家を失った神戸市須磨区・千歳地区の連合自治会長(74)は、ガタガタという揺れで飛び起き、すぐに外に出た。「また家がつぶれたらもう再建できない。これ以上揺れが大きくならないで、と願いながら収まるのを待った。怖かった」と振り返った。
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