ボイジャー1号、太陽圏離れ未到の星間空間に : 科学 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
ボイジャー1号、太陽圏離れ未到の星間空間に
【ケンブリッジ(米マサチューセッツ州)=中島達雄】米航空宇宙局(NASA)は12日、1977年9月に打ち上げた無人探査機ボイジャー1号が昨年8月25日ごろ、人工物として初めて太陽圏を離れて、「星間空間」と呼ばれる未到の領域に入ったとみられると発表した。
星間空間は恒星と恒星の間の宇宙空間で、水素などのガスやわずかな微粒子が存在するとされている。ボイジャー1号は動力なしで飛んでいるが、そのコンピューターや通信機能には搭載された原子力電池から電力が供給されている。その電池の寿命が尽きる2020~25年頃までは、星間空間がどんな状態なのかを観測してデータを地球に送信できると期待されている。
惑星探査が目的のボイジャー1号は現在、時速約6万キロ・メートルで太陽から約190億キロ・メートル離れた場所を飛んでいる。太陽圏から離れると、周辺の電子の密度が上昇することがわかっている。米アイオワ大とNASAが昨年10~11月と今年4~5月のボイジャー1号周辺の電子密度を解析したところ、両期間とも既に星間空間で予測される電子密度(1立方センチ・メートル当たり0・05~0・22個)に達していた。
こうしたデータをもとに、太陽圏を離れたのは昨年8月25日ごろと推測できた。この日付は、ボイジャー1号が浴びている宇宙線の量が急上昇した時期とも一致する。研究成果は12日付の米科学誌「サイエンス」に発表された。
(2013年9月13日13時29分 読売新聞)
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