2014年1月5日日曜日

【きょうの人】黒川祥子さん(53)開高健ノンフィクション賞に輝く - MSN産経ニュース

黒川祥子さん(53)開高健ノンフィクション賞に輝く

2013.8.5 14:51 雑誌・書籍
  黒川祥子さん

  黒川祥子さん

 ■虐待の根深さ「家族が社会の縮図」

 児童虐待を受けた子供たちのその後に迫った「壁になった少女 虐待-子どもたちのその後」で第11回開高健ノンフィクション賞(集英社主催)を射止めた。「本になれば児童虐待の問題の根深さを知る人が増える。最初は信じられなかったけれど、とてもうれしい」と顔をほころばせる。

 東京女子大を卒業後、弁護士秘書や美術予備校のデッサンモデルなどさまざまな職を経験した。今につながる「書く」仕事への転機が訪れたのは、29歳のとき。新聞の求人広告で「編集」と募集があるのに目が留まった。「私、この仕事好きかもしれない」。直感に従って建築資材の業界誌に転職し、その後もタウン誌などで記者として活動。「取材して記事を書くのが楽しくて、思ったとおり、自分に向いていた」と手応えをつかんだ。34歳で次男を出産したのを機に、フリーライターに。雑誌でラーメン店の紹介記事などを書く一方で「硬派なノンフィクションを書きたい」との思いが募り、刑事事件や引きこもりといった社会問題の取材にも力を注いだ。

 虐待をはじめとする家族の問題への関心が強い。受賞作では、性的虐待などを受けた児童が保護された施設を訪ね、虐待の後遺症という重いテーマを掘り下げた。「社会の縮図が家族にある。小さなところから社会全体につながる問題が見えてくる」。贈賞式は11月。副賞の300万円は生活費のための借金の返済に充てる。「ノンフィクションのライターはあまり稼げないし、シングルマザーなので生活が大変。でも、賞が決まって光が見えてきました」(山田泰弘)

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